蒲田で読書してます

完全読書ブログ宣言!

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

蒲田で読書してます(11)吉田修一『怒り』は巧妙で、それでいて感情剥き出しの、素材そのままの物語だった!

吉田修一さんの小説、お初である。名前は存じ上げていた。2003年前後、仕事の関係で羽田と佐賀を頻繁に飛行機で行き来していた。そのころ、移動中はなぜだか本を読む気が起きず、だいたい手ぶらでフライトに臨むのだが、少しすると活字が欲しくなり、仕方な…

コロナ禍中のおっさん(29)

コロナ禍中とパラダイムシフト 20年10月27日、コロナウイルス蔓延を理由に在宅勤務へシフトしてから半年間が過ぎた。本当に出歩かなくなった。以前は、必ず週末、なんの理由もなく、ただ単に蒲田に繰り出しては、ランチを食し、東急やグランディオをぶらぶら…

蒲田で読書してます(10)月村了衛『欺す衆生』はこの時代の『罪と罰』だった!

月村了衛『欺す衆生』を読んだ。 詐欺の話である。ここで描かれる詐欺は、「ないもの」を売る。存在するが、あるいは存在すると言われているが、その実「ないもの」。たとえば、アマゾン奥地のエルドラドを探索するため資金が必要だ、確実に見つけられると専…

はたして音楽は深層心理を代弁しているか

ボーっしたいとき、静かなのはイヤなので、だいたい音楽を流してる。 面白いもので、その年によって、ヘビーローテションがあるらしい。そのアルバムばかり聴く、あるいは特定のアルバムのその曲だけをリピートする。環境的に追い詰められると、とくに笑 聴…