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完全読書ブログ宣言!

コロナ禍中のおっさん(28)

20年9月1日。

コロナウイルスの感染は一向に縮小しない。

試しに、ここ1週間の東京都内のPCR検査による感染者数(括弧内)の推移を見よう。

8/25(182)、8/26(236)、8/27(250)、8/28(226)、8/29(247)、8/30(148)、8/31(100)

ご覧のようにトリプルスコア。ワクチンや薬剤が開発されないなら、ひとの集まる活動はこのまま制限されるだろう。

一方、コロナ禍中により、日本的な働き方はパラダイムシフトを迎えている。とくに日本型企業はジョブ型の組織にようやく舵を切る言質を得たように思われる。おそらく、在宅勤務に強制移行されたことにより、これまであいまいにされていた、出社して座っていただけの終身雇用的「フリーライダー」が、明確に「使えない」と評価されたためだろう。トヨタ自動車定期昇給を完全成果型に変更する(20年8月27日付、時事通信)というニュースは日本型企業のサラリーマンに恐怖を与えているのではないだろうか。仕事できなきゃ昇給もなく、場合によっては降格や馘首の理由になる。これからは成長の見込めないベテランはいつ肩を叩かれてもおかしくない時代になるのだ。

となると、日本型企業で人間関係の安全弁となっていた「組合」はどうなるだろうか。完全成果型になると、雇用は企業と個人との一対一の契約の形態に移行するように思われる。つまり、団体交渉という形式が成り立たなくなってくる。そうすると「組合」は発展的解消に至らざるを得なくなるのではないだろうか。10年後、終身雇用制度と組合制度はなくなり、日本型企業は姿を消すのだろう。

そして、20年8月27日、持病のIBD悪化を理由に、安倍晋三首相が辞任を発表。これが今後どのように影響するのか。