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完全読書ブログ宣言!

変速の時代

20年7月3日。

日ごと電車に揺られ出勤してた日常から、在宅勤務に切り替わって、3カ月たちます。私は会社勤め丸18年を少し過ぎた中堅どころの社会人ですが、ここまでオフィスに行かない日々はありませんでした。

4月からの3カ月は、会社の時間(年度)に置き換えると、4半期が過ぎたことを意味します。会社の業績自体は軟調です。私の勤める会社は国内外食向けの商材が主力。コロナウイルス蔓延、緊急事態宣言に伴う外出制限の影響を被っています。経営陣はコストカットを断行し、利益を確保する方針を出しています。具体的には旅費や交際費を絞り切り、研究開発の間接費を削減する、というアクションを取ります。まあ、今年ならできそう。

個人の働き方としてはどうかというと、私は知財、間接部門ということもあり、出勤しなくても仕事はできてしまいます。それは小さな発見。あと、社内プロジェクトの運営をしていますが、Microsoft Teams を駆使すればある程度指示や指導をこなせています。それも小さな発見。つまり、情報収集、情報策定、情報発信、情報解析等の所謂バリバリのホワイトカラーの仕事は、たとえば実験業務のようにその場所に出向かないとできない仕事とはちがい、十分在宅勤務で成果を創出できる。この傾向は、官僚組織の発達し分業の進んだ大企業で顕著だと考えます。そうなると、おそらく通勤して仕事するという習慣自体が大企業から消えていくでしょう。定期代が払われなくなる笑 電鉄会社は安定収入が絶たれてしまうので、かなり苦しくなるのではないでしょうか? パラダイムシフトはまだはじまったばかり。来年以降、様々な影響がビジネス上で顕在化するでしょう。まったく生業の成り立たなくなる業種も出てくる。

新しい働き方が突如必要になった。周りの目のないところで仕事をし、成果を出す時代になった、ということです。そうすると「チームワーク」や「アピール」といった定義が変わってきそうです。「コーチング」や「チームビルディング」の在り方も根幹から変更を余儀なくされそう。日本的な「カイシャ」は大企業を手始めに急速に姿を消すのは間違いないと考えます。一方、これまで対面方式で培われた、ホットリーディングやコールドリーディングといった対人スキルを磨くチャンスが失われる事態になっています。情緒や行間といった「見えない人間力」を身につけるチャンスを提供する場がますます重要になってくる。

まさに変速の時代。未来は不透明な色を湛えています。自分を信じてやってきましょう。