蒲田で読書してます

完全読書ブログ宣言!

蒲田で読書してます(2)ラロズ・ボック『ワーク・ルールズ!』は古くて新しい働き方改革を紹介していた!

前口上

どうも、鉢碌です🏎

朝の通勤途上、JR横浜駅のホームで書きはじめてます、2月です、寒いですね笑

私は、この5年間ほど、ビジネス本とノンフィクションを中心に読書してます。

日本人の書いたビジネス本は「ワン・ブック=ワン・メッセージ」という作りで、読みやすく、「読了した!」という達成感が比較的少ない努力で得られるから人気なのでしょう。そう言ってる私自身も「読み終えた…」というなんだか分からない優越感を少しだけ覚えます笑

一方、ノンフィクション、とくに翻訳された本は読むのに時間を要します。今回紹介する『ワーク・ルールズ!』も、去年の12月上旬から読みはじめ、読了するのに2カ月かかりました。それでも、得るところが多かった。

 

ルールは誰ためにある? 社員のためにあるんです!

私は2002年に大学院を卒業して以来、ずっと同じ会社からお給料をもらっています。4月を過ぎると丸18年になります。その間に、会社の雰囲気は大きく変わりました。

研究所配属だったということもありますが、入社当初は大学の研究室の延長で、上下関係もゆるく、かなり自主性を重んじる風土が魅力でした。

それが、主に東アジアの競合との熾烈な争いに晒され、利益が削られる過程で、一気に官僚化していきました。具体的には、管理職が偉そうにするようになり、他者の人格を根底から否定する発言が目立つようになりました。むろん、そうなる以前も厳しいことは言われていましたが、そこには愛がありました、教育されているという実感がありました。でも、官僚化した管理職は、自分の虚栄心を満たすためだけに「偉そう」にするようになりました。

そんなこんなで完全に嫌気が差し、管理職のことを無視し続けた結果、2019年7月に出向とあいなったわけです笑

正直、1%ほどは、私自身が悪いのでは、と殊勝なことを思っていました。でも『ワーク・ルールズ!』を読んで分かりました。システムは社員を管理するためではなく、社員を成長させ会社に利益をよりよく還元させるためにあるのだ、と。

 

ただ誉める! これならできる『ワーク・ルールズ!』

本書はGAFAの一角を占める Google の人事担当者が、どのようにスペシャリティの高い技術者たちを採用し、組織に適応させ、成果を出させるか、あの手この手を明らかにしています。そして、そこは Google なので、IT とデータ主義にもとづいた施策が紹介されるのですが、人事方針は単純、性善説に立脚し、社員をただ誉める、という一点につきます。ひとは誉められると能力を発揮する、だから社員同士が本当に心を込めて誉め合うシステムを構築しよう。それなら大仰なシステムは必要でなく、ただ朝礼で同僚からの思いやり、嬉しかった、助かった、そんなことを直接口にすればいい。これは本書のみならず、いろんなビジネス本でも書かれています。洋の東西を問わず、結局は、ひとをちゃんと信頼できるか、信用できるか、ということです。

 

批評は誰でもできる、実行あるのみ

これに尽きますね笑

ワーク・ルールズ! ―君の生き方とリーダーシップを変える